野田市「公契約条例について」学習会
今夜は、尼崎で千葉県野田市の根本 崇市長を講師に招いて「公契約条例について」の学習会がありました。
以前から、自治体の委託現場における「労働者の労働条件や処遇について」の問題を提議してきました。
「契約書がない」「急に首になる」「最初聞いていた給料より低い」などなどの「労働相談」があるからです。残念ながら、労働者はその事を伝える環境に居ないことの方が多く、「働く現場を確保するため」に泣き寝入りしている状況が多いこと。仕事をやめてからしか「事実をつたることができない」現状があります。問題提議をしても解決までいくことの方が稀かもわからないくらい「厳しい労働環境」が明らかになっています。
住民の税金を支払う「委託業務」に対して、適正にお金が使われているか?働く方の環境や賃金などの待遇に問題はないか?という点や「働くワーキングプア」を作っていないか?という問題が多くなっているからです。
もちろん、良い仕事をすることになっているか・・・その仕事の責任の所在という点も点検しなければなりません。
「指定管理者制度」なるものもできましたし。
千葉県野田市の根本市長は、全国ではじめて「公契約条例」を市長提案で議決(全会一致)。
尼崎市では、議員有志で「議員提案」されましたが、残念ながら議会で「否決」になっています。
会場が一杯になって臨時席が設けられるくらいの参加をみても「今、最低賃金の問題や無権利な労働者の実態、中小零細企業の雇用側の課題」などなど関心が広がり、「どうにかしなければならない」と解決策の模索がはじまっていることは明らかです。
労働者の実態を知る「自治体」が何をしていくのか・・・地方から国を変えていくことが求められている。
「自治体」だけではなく「労働基準監督署」などの公けの機関も含めて、「公的責任」についても考え、どう具体化していくのか・・・試されていく。
元々賃金は「安ければ良い」のではなく、人間らしく生活するための「対価」であること。労働者として継続的に育てていく必要性(経験などを含め財産であるという考え方)。労働者を支えるための家族や地域の取り戻し。
さて、どう具体化していくか・・・。
たくさんの知ったお顔(^ー^)